2010-01-01から1年間の記事一覧

完成しました

工事は20日から始まったのですが、29日に完成しました。村の中の道で、車も滅多に通らないところですから、のんびりやってましたが、これがバス道なんかだったら、もう突貫作業で、3日もあれば完成します。土嚢積みというのは一見簡単そうですが、もちろん長…

道普請

“人が歩くところに道はできる”と考えてるみなさんも多いと思いますが、こちらはすべて山地なので、道は自分たちでせっせと造らなければなりません。 しかも、ちょっとした雨が降るとすぐに土砂崩れが起きて、またまたそれを修理しなければなりません。黄土は…

町へ!

久しぶりに臨県に来ています。私が住んでいる臨県の行政所在地も臨県といいます。村からは2時間半ほどバスに乗りますが、も〜〜っ!ほんとうに“大都会”で、人は多いし、水もあるし、何でも買えるし、ホテルもレストランもあるし、車は走っているし、たまに来…

分校の秋 その4

粟と大豆とじゃがいも、この3つが村人の主農作物です。粟とじゃがいもは、ほぼ自家消費されますが、大豆は換金作物として、売ったり、また豆腐や油を買うときに、大豆で払ったりします。例えば500グラムの豆腐を買うときは、500グラムの大豆を渡します。こ…

分校の秋 その3

今年はなんだか寒くなるのがとても早いようです。これを書いている今、私は綿入れのパンツにハンテンを着ています。冬本番はもう間近に迫っているのです。風が吹くと一気に落ち葉がたまって、焼き芋ができそうです。初雪の舞った日の夕刻、氷雨をついてじゃ…

分校の秋 その2

私はコスモスの花が大好きで、去年日本に帰ったときに種を買いました。袋には「中国産」と書いてありました。こんなものまで今や中国で生産しているのかとビックリしましたが、これなら自然界のルール違反にもなるまいと思って今年の春に蒔き、それが立派な…

分校の秋 その1

みなさんお久しぶりです。 最後にブログをアップしてから、そろそろ2ヶ月近くになりますが、私タカノツメは、その間何をしていたかというと、実はとても忙しかったのです。9月16日〜28日までという長〜いスケジュールで、今年の「テラ・スコラ中国の旅」があ…

ずうずうしくなって帰ってきたかな‥‥‥‥アキ

●今回の旅どうだった?今まで2回中国には行ったんですけど、今回の旅が終わった後に思ったのは、帰りたくないなぁ、とか、また行きたいなぁっということ。そういう気持ちが強くて、どうしたらまたこういう経験ができるか、そのためには自分でどうしていけば…

日本と中国が近くなった‥‥‥‥アリ

●今回の旅、どうだった?率直な感想をどうぞ。楽しかったです。去年むつみの「旅」で中国にはじめていったんだけど、初めて中国にいったときの感覚と、今回の旅の感覚は大きく違いました。最初の旅は、中国ってどんなところなのかわからなくて怖かったりした…

帰りたくなかった‥‥‥‥ハナ

*相変わらずネットが繋がらなくて、遅くなってしまいましたが、なつめ村に来てくれた3人の生徒たちに感想を聞きました。インタビュアーは、同行してくれたスタッフのシンさんです。 アップした写真は、3人がそれぞれ撮ったものです。●旅の感想をざっくばら…

人物と風景

私の無線ネットのデバイスが壊れて、部屋ではネットが繋がらない状況が続いています。今は、歩いて30分くらいのところにある、招賢という町の「ネット屋」で、ランを借りて繋いでいます。ということで、ずいぶん間が空いてしまいました。さて話を戻して、賀…

“日本人の意識”は? 1位から5位まで

みんなが日本に帰ってから、同じ写真を小さく焼いて一覧を作り、テラ・スコラの生徒を中心にして、「あなたの好きな3枚」に印をつけてもらいました。きわめて狭い区域の中で実施したもので、どこまで“日本人の意識”を反映しているかは何ともいえませんが、あ…

第1位 23票

このうるうるの瞳が第1位の栄冠に輝きました。 「中国人と同じだねぇ」というのが村人の感想。確かにこのぼうや(女の子?)は、国境を越えてかわいいですね。背景に日本を特定するようなものは何も写ってないし、一番親近感を覚えたのももっともだと思いま…

第2位 21票

こちらでも、葬儀に関しては伝統を守った形式が踏襲されていますが、結婚式はどんどん“近代化”され、花嫁さんが着るのは、西洋式のウェディングドレスです。ただし、色は赤かピンク。白は見たことがありません。 また、結婚式や葬式に、参列者が“礼服”を来て…

第3位 16票

同票3位です。こういう写真は人気の的で、みんなしげしげと見入っていました。日本ならば、こういった類の写真が、全体の中で(風景、風物や行事etc.を含む100枚以上の写真の中で)上位を占めるとは考えづらいのですが‥‥。 とまれ、美しい花嫁さんで。どうぞ…

第5位 15票

沖縄、伊平屋(いへや)島の兄弟です。いや、兄妹か?お友だち同士か?

第6位 13票

同票6位です。 一生懸命食べてますね。この写真を見て、村人は「日本人もうどん食べるんだねぇ」と喜んでました。 「日本人は何を食べるの?」「日本人もジャガイモ食べるの?」「ナスやトマトはあるの?」という、素朴極まりない質問をしょっちゅうされます…

第8位 12票

この写真は、中央奥に並んでいるおじいちゃんおばあちゃんの、白寿(99歳)、米寿(88歳)のお祝いの席です。

第9位 11票

この写真は、おそらく「三九郎」、地方によってはどんど焼きと呼ばれる子どものお祭りのときのものでしょう。信州ではいまでも盛んに行われている行事です。正月あけに松飾りなどを集めて、川原に積み上げて焼きます。その火で餅を焼いて食べると1年が健康に…

第10位 10票

さて、お待ちかねの順位発表です。 10位から1位まで、今日から毎日1枚ずつアップしてゆきます。(えっ?時間稼ぎ?まぁ、そうおっしゃらずに‥‥)投票方法は、「あなたの好きな3枚」に○シールを貼ってもらいました。ちょうど夏休みが始ったばかりで、町に出て…

これぞ“異文化”だっ!

私が取材したことがある郭老人の葬儀が、生徒たちが帰るその日にありました。享年82歳。平均寿命の短いこの地域では“大往生”といえる年齢です。この郭さんの家は、村一番の金持ちで、葬儀もそれに比例してとても“立派”なものでした。そもそもこちらの葬儀は…

3つ目の課題

そもそも私がなぜ、こんな黄土高原の片隅の“地図にもない”僻村に住んでいるのかというと、それはこの村の歴史と大きく関わります。近隣の村々でも、誰もが知っている有名な事件ですが、賀家湾村は、一夜にして274人の住民が日本軍に惨殺されたという歴史を持…

あなたの好きな3枚はどれ?

“現場監督”の指示に従ったところ、翌朝には、湿気のためにテープがはがれて、写真がぼとぼと下に落ちていました。それで、みたび展示のしなおしで、カマドがあるヤオトンの中に移動させました。ここなら大雨が降っても大丈夫。ところで私たちは、写真展の企…

恵みの雨が降りました

実をいうと、雨が降ったのです。当地は春以降ほとんど雨が降らなくて、あやうく「旱魃」の被害が出るところでした。井戸の水も涸れはて、新しくできた共同水道の水も使い切り、これ以上降らないと、まだ成長が始ったばかりの農作物は、無残な立ち枯れ状況を…

熱烈歓迎写真展

二番目の課題、そして今回のメインイベントともなる写真展の準備が始りました。これは参加した生徒とスタッフを中心に、その友人関係など、たくさんの人たちの協力を得て、113枚の写真を日本から担いで来ました。風景、行事、子ども、街角スナップ、農作業な…

基本のキはカマド造りから

生きてゆくことの基本のキの字は、まずは火を起こして食べ物を作ることです。以前小学校だった空き地に、レンガを積んでカマドを造ることにしました。長く使ってないので草ぼーぼー。3人揃って草取りから始めました。こちらは今、日がとても長くて、この写真…

テラ・スコラ 賀家湾(ハージャーワン)分校

「地球が教室」のテラ・スコラには、なんと、中国黄土高原にも“分校”があるのです。お留守番をしているのは、分校長兼事務員兼先生兼給食当番兼お掃除おばさん兼々‥‥の不肖タカノツメと、なつめという名前の一匹の犬です。“教室”は、これまたなんと、清朝の…