国境を越える旅第2弾 その7

ブンティの知り合いで、小さな日本語学校を任されている人がいて、27日はそこを訪問しました。行ったときには7名ほどの生徒さんしかいませんでしたが、ここは“介護留学”を目的として設立されたところのようで、経営者は日本人です。ここでまず初歩の日本語を1年間学び、その後日本に行って、2年ほど介護と日本語と両方を学び、その後に本格的に介護の職に就くという道筋のようです。


日本語の方はまだまだという感じでしたが、今はみなスマホという“武器”を持っているので、それであれこれ画像などを出しながら、けっこう盛り上がっていました。その後に街に出て、屋台でお昼を食べたり、ちょっとした買い物をしたりでそれぞれ親交を温めたようです。

そして、その彼らも招いて、夜はカンボジア最後の食事会をブンティの連れ合いのけいこさん(そもそも彼女が私の30年来の知り合い)が経営するカフェレストランで開きました。すると(私たちとしては)突然、地雷被害者の義足を作っているNPOの方たちだといって、6人ほどの人を紹介されました。生徒の中に地雷被害者の問題に関心を持っているというレポートを書いてきた人がいて、彼女のためにブンティがわざわざ呼んでくれたのです。

ソンポンさんという若くて美しい女性も義足でしたが、とても快活で、生徒たちの質問にもてきぱきと答えてくれ、感動的な出会いでした。このEXCEEDというNPOはスタッフ全員がカンボジア人ですが、日本から物的にも技術的にも多くの支援が届いているそうです。

「義足を付けるのは入り口に過ぎない。ふつうの人と同じ、いい人生、尊厳を持った人生を歩んでもらうために、私たちは頑張っている」とおっしゃる言葉が印象的でした。