2015-03-01から1ヶ月間の記事一覧

山のお正月 その7

明けて初八(春節から八日目)が、賀家湾村の廟灯会の日です。天から降ったか地から湧いたか、日が暮れ始めるごろ、村の広場に次から次へと人が集まってきます。 この右側にあるのが、村の守り神(あんまりそれらしくないですが)で、廟から広場の方に移して…

山のお正月 その6

年が明けてからの1週間も、村はとても静かです。都会に出ていた子供や孫たち、それに、普段はいない学齢期の子供たちもいて(村に小中学校はないので、みな町の学校に出て、ほとんどが寮生活を送っています)、村の人口は格段に多くなっているのですが、寒い…

山のお正月 その5

「新年快楽!」(中国語で、明けましておめでとう) 2月19日が、今年の春節、つまり正月初一でした。除夕の深夜からチラチラと小雪が舞い出し、春節の朝は中くらいの雪化粧です。乾燥した黄土高原ですが、雪はけっこう降ります。ただ、日本のような大雪にな…

山のお正月 その4

それぞれの家の庭にも土地神様が祀ってあるので、それにもお供えをしたり、飾りつけをします。 これは小麦粉で作った「花花」(hua hua)というお供え物で、日本の小さな鏡餅のように、敷居の上とかカマドの上とか、いろんなところに置きます。 魚の準備をし…

山のお正月 その3

大晦日のことは「除夕」(chu xi)といって、今年は2月18日でした。この日の午後になると、村人たちはいっせいに対聯などの飾りつけをします。小麦粉を煮て糊を作って貼るのが基本です。これらは、日本のしめ飾りのように、外す日が決まっているわけではなく…

山のお正月 その2

迎春といっても田舎のことですから、特別に派手なものを買い揃えるわけではありません。ただし、絶対に必要なものは、「対聯」(dui lian)という紅い紙におめでたい文字を書いたもので、これを門や窓の両側に貼ります。必ず1対です。紅いちょうちんも最近は…

山のお正月 その1

ちょっと遅くなりましたが、みなさん明けましておめでとうございます。え?ちょっとばかりじゃないだろうって。いえいえ、こちら中国では、明日3月5日の元宵節までがお正月なのです。みなさんもご存知のように、中国では、農暦(旧暦)で新年を祝います。今…