2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

撫順下見旅 その10

私が撫順を訪れたのは3月の初めで、まだまだ“尖閣問題”が炎と燃え盛っていた時期でした。私が最初に「ちょっと意外なことの連続」と書いたのは、こういう時期だったのにもかかわらず、実は“反日”を感じさせるものに一度も出会わなかったからです。それどころ…

撫順下見旅 その9

今回の最大の“収穫”はこの「龍鳳炭鉱」です。初日に偶然于さんのタクシーに乗って、彼がよく知っていることがわかったので、翌日もホテルまで迎えに来てもらうことにして、夜ネットでいろいろ検索してみました。そして翌朝何枚かの写真を彼に見せて、どこか…

撫順下見旅 その8

望花区という駅の西側のあたりに、いままさに解体工事が始まっていた住宅地がありました。瀋陽のような大都市と違って、巨大重機で一気にバリバリッ、ドーン!ではなく、人手でぼちぼち解体しているようでした。それでもあと一二ヶ月もすれば、このあたりは…

撫順下見旅 その7

道を走っていたら、古びた住宅街の真ん中に、ニョッキリと塔が出現しました。当時の給水塔です。ということは、このあたりにも日本人住宅があったとおもわれますが、かなり雑然としていて、詳しくはまた次の機会に調べてみるしかありません。現在は使われて…

撫順下見旅 その6

これは、当時の靖国神社の本殿だそうです。それらしき痕跡を探すのは難しかったのですが、こういった形の屋根は他では見られず、神社の屋根の形だと思います。また、この建物が道路からかなり奥にまっすぐに入った位置にあって、地形的にも神社様式でした。…

撫順下見旅 その5

撫順の旧市街地というのはとても狭い地域で、車だとあっという間に端から端まで廻れてしまいます。途中途中で、あれも日本人が作った、これもそうだと、于さんのガイドは続きます。この橋は今でも使われています。もう一ヵ所、永安台に入る永安橋という撫順…

撫順下見旅 その4

タクシードライバーの于さんはちょっと変わった経歴の持ち主で、若い頃に5年間、武警(日本の機動隊)に勤めていて、その後国内各地を行商してお金を貯め、SUZUKI車を購入して個人タクシーを始めたそうです。まだ40歳と若いのですが、武警のような組織にいる…