帰りたくなかった‥‥‥‥ハナ

*相変わらずネットが繋がらなくて、遅くなってしまいましたが、なつめ村に来てくれた3人の生徒たちに感想を聞きました。インタビュアーは、同行してくれたスタッフのシンさんです。
アップした写真は、3人がそれぞれ撮ったものです。

●旅の感想をざっくばらんにどうぞ。

帰りたくなかった。日本という国から出て別の国の人たちの暮らしの中にまじって生活するということにあこがれていてそれができてよかったです。少しの期間しかなかったのが残念でした。むこうでの生活の中で一番印象深かったのはいろいろあるんだけどやはり水汲みです。水のありがたさが身にしみたというか、日本っていい国だなって。水に関しては(笑)水道ひねれば水がでてくるし、川にいけば水がドウドウ流れてて、これだけの水があの村にあったらとか思っちゃう。

●去年の研修旅行と比べてどうだった?

都会と田舎の差が大きすぎるなって。日本だったらどこにいっても大体みんな同じように生活しているけど、中国行って毎回感じるのは、都会と田舎の生活があまりに違うなって思う。いろんなインフラ設備、水道だったり電気だったりがまず違う。トイレとかお風呂とかはあまり気にならないけど、水がやっぱり(笑)。

●写真コンペについて?

一番面白かったのは、みんなのシールを張る位置。日本だったら写真の上にはるということはしないじゃないですか。だけど向こうの人たちは写真の上に張るし、ましてや人だったら顔の上に張っちゃう。その違いはなんで生まれてくるんだろうとか考えました。それが一番不思議でした。結果も想像していたのとだいぶ違っていて、見たこと無い風景とかに票が入るのかなって思っていたけど、人の写真に票が集まっていた。

●写真展以外では?

最初布に興味があって、それをテーマにして村の中を見て回ろうと思ったのだけど、布も思ったよりふつうで、どうしようかなっと(笑)それで村の中をぶらぶらしていたらヤオトンが面白いかもと思って。ヤオトンって外側の模様がひとつずつ違うじゃないですか。はじめ全部同じに見えていたんだけれども、しばらく生活しているうちに、ひとつひとつ違う!と気づきました。細かいつくりのものから、おおざっぱなものまで。本当なら村中のヤオトンにお邪魔したいと思ったんですが、それはさすがに叶わなかった。ヤオトンには自由に入っていっていいよって言われたんですけど、それはさすがに気がひけて、ニーハオと挨拶しながらコンコンと扉を叩いてそっと様子を伺いながら訪問しました。行くと大体みんな笑いながら迎えてくれる。おじさんなんかはおいでおいでという感じで、おばさんのほうが、少し構えた感じで。中の様子をみせてくれたところもありました。シンさんが泊まっていたヤオトンみたいにものすごく暑いところもありましたが、大体山際で土が上にあってっていうところは涼しかったです。わたしたちが泊まっているところも涼しくて快適に眠れました。

●日本に帰ってから。

村の人たちともう少し長く生活して、いろんなやりとりをしてみたい、もう少しいろんなことを一緒にして過ごしてみたいと思いました。中国語も……やらなくちゃいけないと思うけど(笑)。ただ今回いってみて言葉って本当面白いなっと思いました。生きてる言葉にどっぷりとつかっていると、だんだんと耳に慣れてきて、意味はわからないけれど、ちょっと聞き取れて、なんとなくこうかなぁって思う。そんな感じがすごく面白いと思いました。単語ひとつわかっただけでも、すごく嬉しかった。今度はもう少し長く滞在したいと思います。

▲母のコメント
娘が中国から帰り、デジタルカメラで撮った画像を見せてもらい話を聞きました。水道がないので共同井戸まで坂道を下りバケツに水を汲んで家に戻る苦労とか、生活習慣のちがいや、厳しい自然環境の中で生き抜く人々の姿をかいま見せていただき、娘にとってはまさにカルチャーショックだったようです。言葉や文化や国が異なっても同じ地球上に暮らす「人」達だということが体感できる貴重な時間だったのでは、また「人」をとおして自分や日本、そして世界を見つめる「はじめの一歩」になったのでは、と思いました。
わたし自身も水道やガスのない暮らしをした事がなく、20分も歩いてバケツで生活用水を汲みに行くという話を聞いて驚きました。
そして水の使い方が少し変わりました。水を無駄にしないよう、心がけるようになりました。娘の体験が母親のわたしにも伝わったということでしょうか‥‥。