あなたの好きな3枚はどれ?

“現場監督”の指示に従ったところ、翌朝には、湿気のためにテープがはがれて、写真がぼとぼと下に落ちていました。それで、みたび展示のしなおしで、カマドがあるヤオトンの中に移動させました。ここなら大雨が降っても大丈夫。

ところで私たちは、写真展の企画が決まったときに、それをコンペ方式にすることを思いつきました。ちょっとでもアクセントがきいた方が楽しいし、私としては、村人たちの“好み”を知りたいという思いが強かったのです。

「あなたのもっとも好きな3枚の写真の上に○シールを貼ってください」と、紙に書き、見に来た人に、ペタッと貼る小さな○シールを3枚渡しました。そして協力してくれた人に、ちょっとしたお菓子を渡したのです。これはもうすぐに子どもたちに情報が行き渡り、つぎつぎ集まってきました。いわばお菓子で釣ったわけですが、まぁ、これくらいは許容範囲でしょう。
当然のことながら、2回やってくる子がいます。「あ、ダメダメ、ひとり1回だけよ!」

男の子は恥ずかしがり屋が多いのですが、女の子はみんなおしゃまで、カメラの前でポーズをとり、どっと寄ってきてはモニターを見てはワイワイキャッキャッと騒ぎ立てます。3人の生徒たちもいったい何度シャッターを押したことか?でもこういうときデジカメって便利ですね。ほとんど撮影会になってしまいました。

で、その結果ですが、この地に5年暮す私から見れば、「なるほどっ!やっぱり!」と膝を打つデータが出たのです。しかしおそらく、写真を提供してくれたみなさん方から見れば、「え〜っ?そうなの〜っ?」、だと思います。なかなか興味深いその結果については、これからまた順番に発表してゆくので、お楽しみに。

(7月12日)