熱烈歓迎写真展

二番目の課題、そして今回のメインイベントともなる写真展の準備が始りました。

これは参加した生徒とスタッフを中心に、その友人関係など、たくさんの人たちの協力を得て、113枚の写真を日本から担いで来ました。風景、行事、子ども、街角スナップ、農作業などなど、自分たちの周りのごくフツーの情景を切り取ったものばかりです。

展示方法は、経費節減して、学校のプリンターで普通のコピー用紙に打ち出したものを、ビニールシートにビニールテープで貼り付けただけの簡単なものです。まずビニールシートを半分に切るところから作業が始ったのですが、さっそく“現場監督”が現れて、まったく言葉がわからないのに、ああだこうだと指示を出します。

前もって作っておいた横断幕を張ります。「賀家湾のすべてのみなさん、日本の学生たちが撮った写真を、ぜひぜひ見に来てください」と書いてあります。これは私が磧口という町まで布を買いに行ったときに、その場にいた薬局のおじさんが書いてくれたものです。

これらをレンガ造りの壁に張ったわけですが、一番太い釘でもレンガとレンガの隙間にはすかすかに入ってしまって、どうもビシッと張れないのです。困っていると、それ出番だとばかりひとりのじいちゃんがやって来て、近くにあった木切れをサクサクッと削って太い木釘を作り、ドンドンッ!と打ち込んだのです。なるほどっ!生活の知恵ですね。

貼っているはなからお客さんはどんどん増えてきました。

こんな感じで、しげしげと写真に見入っているじいちゃん。何を感じてくれたのでしょうか?村の中で小さな雑貨屋を商っていて、背負っている荷物は下の町から仕入れてきた商品です。

このじいちゃんが何をやっているのかは、またあとで。

(7月9日)