次なる国境をめざして その1

来年は、つまり今年は、ベトナムカンボジアの国境を越えて、アンコール・ワットまで行きたい、と書いたのは、つい1か月半ほど前のことですが、実はすでに下見をしてきたのです。思いついてから行動するまでのフットワークの軽さは誰にもひけをとらない私ですから。

実は個人的な用事があって、クアラルンプールに1週間ほど行っていました。そして、いま話題沸騰の例の、クアラルンプール国際空港プノンペンに向けて飛び立ったのは1月21日のことでした。


そしてプノンペンに1週間滞在した後、予定とは逆コースになりますが、カンボジア国からベトナム国に向けて、メコンの支流をボートで下ったのです。



バスで行くこともできて、この方がずっと安い(10ドル)のですが、ちょうど春節(旧暦の正月)の時期で行き来する人の数が多く、チケットが取れませんでした。それに引きかえ、ボートで国境を越えるコースは、料金が29ドルと、3倍もするせいでしょうか、50人ほども乗れる高速艇のお客さんは、ほんの10人ほどでした。現地の人はいなくて、みな欧米からやってきた観光客です。カナダ、フランス、ドイツ、チェコギリシャの人たちがいました。ボートは新幹線の車両のように細長くて、海では横波を受けて転覆間違いなし。川だからこそ使える船体をしていて、とても速かったです。


典型的なクメール人の風貌の乗務員。英語がとても上手でした。


両岸のカンボジアの風景と、人々の暮らしぶりも垣間見ながら、いよいよ国境越えです。


8時に出発して、2時間ほどメコンをくだったところで、カンボジアの税関に到着します。ここでいったん船を下りて、出国手続きを行います。税関はフローティングオフィス、つまり、川の上に大きな筏を組んで、その上にありました。船を下りて税関に入るところです。