歩いて国境を越える旅 その7


12月7日、ホーチミン廟は、午前中しか拝観できず、しかも長い行列に並ばなければならないので、閉館後にその前を通っただけで、近くにある、ホーチミンが実際に暮らしていた家を見学しました。



とても簡素な造りでしたが、熱帯樹の小さな森に囲まれて、池の水面を涼やかな風が通りすぎ、いかにも“建国の父”ホーチミンの人柄を偲ばせるような気持ちのいい空間でした。


夕方から、人形劇を見に行きました。この写真がハノイ名物、タンロン水上人形劇場のホールに入ったところです。ここは、ホーチミンが子どもたちのためにと建てたものだそうです。




暗いのでボケボケの写真ですが、水をはったプールの上で上演されます。1000年以上前から続いた農民たちの収穫のお祭りに上演された伝統芸能です。プールの上面のでっぱりに演奏者がいて、ベトナムの民俗楽器が演奏されます。


1時間弱の公演ですが、最後に人形を操っていた人たちが出てきて、みんなで拍手をして終了。とっても素朴でほほえましい人形劇で、私は帰りに小さな人形を記念に買ってしまいました。でも、人形遣いと人形との位置関係がどうなっているのか、いまいちわからない、不思議な劇でした。