歩いて国境を越える旅 その5


12月5日、昨夜は徳天瀑布から7時間ほどかけて移動し、崇左という町に泊まりました。ここは、北京からハノイに向かう国際列車が通る町です。私たちはここから各駅停車に乗って、憑祥という駅に向かい、そこからタクシーで友誼関に向かいました。友誼関は、漢代に建造された関所で、2000年以上たった現在も、中越国境の税関として使用されているのです。


友誼関に到着しました。この写真の左手に中国のイミグレーションがあり、まずはそこで出国手続きをします。(写真撮影禁止)


そこを出てから3、4分歩いて、ベトナムのイミグレーションで入国手続きをするのですが、その途中にあったこの石が、国境碑。誰も気がつきませんでしたが、タクシーで一緒になった女性が、ベトナム人の中国語の先生で、彼女が教えてくれました。やっぱり国境線て、あったのです。みんな自分の足で、歩いて国境線を踏んで、中国からベトナムへ入国しました。


ベトナムのイミグレーションに到着。実をいうと、この国境を歩いて越える人というのはほんとうに少ないのです。中国は広いですから、上海以南の一部の人たちを除けば、ほとんどが飛行機、そしてマニアは北京から国際列車(これが一番高い!)といったところでしょうか。もちろんここ以外にも何カ所かイミグレーションはあります。


イミグレーションを出ると、何台ものハノイ行きバスが待ちかまえています。中国語の先生がうまく交渉してくれて、ハノイのホテルまで送ってもらえることになりました。そして、ベトナムの領土に入って最初がこれ。バスがエンストして、みんなでヨイショと押したのです。それでも無事に4時間ほどでハノイに到着しました。


ホテルにチェックインして、まずはベトナム名物のフォー。スープうどんですが、麺が小麦粉ではなく米でできています。この先も何度かいただきました。どんな小さな屋台で食べても、まず間違いなくおいしいです。そして今日の最後は、ベトナムカフェでまったり。歩いて国境を越えた感想などなどこもごも語り合いました。