歩いて国境を越える旅 その3

12月3日、今日は移動日です。私たちは、浦東空港12:05発のフライトに乗る予定だったので、いくらかゆっくりできるかなと、当初は思っていたのですが、とんでもない。上海というのは、実に広大な都市なのです。

私たちが泊まったのは、北外灘という、上海のほぼ真ん中あたりに位置するのですが、そこから東の端、浦東空港までは、地下鉄で1時間半かかるといわれたのです。その上に、地下鉄を下りてから、搭乗手続きをするカウンターまで、20分ほどもかかるのです。けっきょく朝8時に出発しました。

3時間ちょっとのフライトの後、私たちは広西省チワン族自治区の首府南寧に到着しました。国内線なのに、大阪から上海に飛ぶよりも時間がかかります。

そこで待ち受けていたチャーター車に乗って、一路目的地へ。そこへ行く直通バスは、午前中に2本しかないのです。

ところで、どういうわけか、この日に撮った写真が、すっからかんのもぬけの殻で、1枚も残っていないのです。すみません。とにかく、ノンストップでひたすら南下すること3時間半。割合に“恐ろしい”スピード運転でしたが、無事、徳天瀑布の徳天山荘に到着することができました。この宿は、瀑布のすぐ目の前にあって、轟々とした水音が耳に飛び込んできますが、あたりは真っ暗で、明朝のお楽しみです。

私たちは、チワン族のレストランの、チワン族料理でお腹をいっぱいにして、いよいよ明日からの“国境越え”ルートに向けて、英気を養うことにしました。おやすみなさい。