歩いて国境を越える旅 その1

12月1日、私は上海外灘で、生徒たちがやってくるのを待ちました。なんと、テラ・スコラのメンバーは、2日前に大阪の港を出発し、鑑真号という名の船でやってきたのです。昔は船の方が安かったので、私もたびたび使ったものでしたが、今や航空券(LCC)はかつての1/4になり、高額で時間のかかる船旅など、誰も選ばなくなりました。あとで聞いたところによると、乗船のおり、船会社のエライさんが、今後ともよろしくと、酒2本を持ってご挨拶にみえたそうです。(ちなみにその酒は、喜んで私がいただきました。)


残念ながら、埠頭に出ることはできず、接岸した鑑真号の勇姿を写真におさめることはできませんでしたが、生徒7名とスタッフ2名、総勢10名が元気な顔で合流できました。50時間の船旅は天候に恵まれて楽しい、そして得難い経験になったようです。


そこから歩いてホテルに向かいチェックイン。昼食は、上海名物食べ放題の飲茶で、さぞかしみんなあぁ中国に来た、と満足してくれたことでしょう。私はその間、列車のチケットを買いに上海駅まで行っていたので、これまた写真がありません。上の写真は、波止場の近くにあったなんだかわからない不思議なビル。




日が短い季節なので、あっという間に夕暮れになり、みんなで外灘見物。写真で見たことがある“有名”な建造物が目の前にずらりと並んでいます。この大迫力と歴史の重みに圧倒されながらも、テラ・スコラのメンバーは、わいわい賑やかに、歩いて国境を越える旅のスタートを切りました。