歩いて国境を越える旅へのお誘い Made in Japanの大氾濫

昨日のエントリーでも日本製品の看板の多さをご紹介しましたが、ベトナムにこれほどの日本企業が入ってきているとは知りませんでした。おそらくは、“チャイナリスク”というものが大きく問題になりだしたここ数年のことでしょう。同じく、韓国企業の進出も顕著で、サムスン、ロッテ、ヒュンダイの看板をたびたび目にしました。韓国もこのところ、中国からベトナムにシフトしてきているという話は耳にします。この先、人口9千万余のベトナムの市場をめぐって、熾烈な企業間競争が始まるのでしょう。いえ、もう始まっていますね。ただし、私たちが競い合う日韓の看板を見たのはハノイホーチミンだけで、ホイアンでは見ませんでした。




ホーチミンの朝夕のラッシュです。男も女も老いも若きも、バイクバイクバイク、というか、スクーターがほとんどでしたが、これが見事に、Honda,Honda,Honda…ときどきYAMAHA、Honda,Honda……と続くのです。おそらくは全体の90%近く。乗用車もHondaが多く、中国で多いフォルクスワーゲンはほとんど見ませんでした。

泊まったホテルの室内の冷蔵庫は、たしか1軒を除いて、すべてSANYOでした。今はもう日本では見ることができないブランドです。家電量販店も1軒だけのぞいたのですが、そこに並んでいた日本製品は、ほとんど日本ではもう売れなくなったようなものばかりでした。きっとベトナムで“在庫処分セール”をしているのでしょう。

トイレ関連も、TOTO,INAXをよく見ました。








スーパーの棚にあったもの。最後の写真はおにぎりです。1個55円。寿司パックは500円弱。

これらの凄まじいまでのモノの移動を、歩いて国境を越えた後に、実際に自分たちの目で確かめてみたいと思います。さて、そこからいった何が見えてくるでしょうか?

それではみなさん、私は来週には“山の分校”に戻ります。11月(もしかしたら12月に入るかも)のとある日、上海外灘の波止場でお会いできるのを楽しみにしています。
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