アジアへ! その2


ホテルからぶらぶら歩いてみると、15分くらいで巨大な屋台街に行きつきました。道路の両側にそれぞれ2列、そして本来の店もあるわけだからつまり片側で3列、合計6列の屋台と店舗が、ずーーーーっと先が見えないほど続いているのです。ジーパンやTシャツなど衣料品店が最も多く、あとはお国柄ですね、ドライフルーツ、ドライ野菜と、乾燥させた食品がたくさん並んでいました。こんなにあふれかえる商品があるということは、当然購買力があるということであり、市民の生活には余裕があるということでしょう。




とりわけフルーツの豊かさと、値段の安さはいうまでもありません。日本では高くてめったに食べられないドリアンやマンゴーも“食べほうだい”。ヤシの実は鉈でばんばん割って、中のジュースだけ袋に詰めて、持ち帰りの行列ができていました。フレッシュジュースをあちこちで売っているのですが、これを見ると、何か色がつけてあるのかと思うのですが、違うんですね。みな天然の色素です。白はココナッツ、ピンクはピンクグアバァ、ブルーだけが聞き取れませんでしたが、ブルーベリィ?




途中に小ぶりの市場があったのですが、一番広いスペースをとっていたのが、実は魚売り場だったのです。マレーシアは海岸線が長いのだから、考えてみれば当たり前のことですが、私はなんとなく勝手に肉食文化の国だろうと誤解していました。調べてみたら、国民の一人当たり魚消費量は、日本人より多いそうです。

肉は、イスラム教徒がほとんどなので、豚はなく、羊も気候的に飼育が難しいのだと思いますが、この市場では見ませんでした。チキンは並んでいましたが、基本的に牛肉でした。


野菜類はそれほど多くはなく、種類は日本のものとほぼ同じ品ぞろえ。ただ、こんな大きな豆があちこちにぶらさがっていました。どうやって食べるんでしょうね?




こんなものを見つけました。豆腐とはんぺんと玉子豆腐です。このはんぺんは、屋台の食べ物屋でもよくみかけました。魚のすり身をはんぺんにするという文化は、おそらくは日本のものだと思うのですが、魚が豊富な地ですから、もうすっかり定着しているのでしょう。

そうそう、写真を撮り損ねたのですが、この屋台街の一角に、「ぜんざい屋」があったのです。もちろん最初はなんだかわからなかったのですが、小さなプラ容器に入った緑色のどろっとした液体を売っていて、店の人に聞いてみてもなんだかさっぱりわからないので、買ってみました。これが、緑豆のぜんざいだったのです。翌日には赤いのも黄色いのもあって、両方買いました。赤いのは日本の小豆のぜんざいとまったく同じ。黄色いのはとうもろこしのぜんざい。ただ、両方ともココナッツミルクが入っていて、まろやかでココナッツの香りがしました。他にも草餅があったのです。不思議です。アジア共通の文化なんでしょうか?