甘粛の旅 その3

私が泊まったのは、町のちょうど真ん中あたりにある、西湖公園の傍らにあるビジネスホテルです。なぜここを選んだかというと、ちょうどホテルの前に「清真寺」、つまりモスクがあったからです。蘭州市には回族というイスラム教徒系住民が50万人くらい暮らしているようで、西湖公園一帯も彼らの居住区になっています。

回族というのは、もともと中国に住むイスラム教徒のことで、詳しくは以下をご参考に;

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9E%E6%97%8F




ビルの間に沈没しそうなこのモスクが、ホテルの向かいにあった「西津東路清真寺」。界隈を歩いていると、独特の帽子やベールを被った回族の人々の方が、漢族よりもずっと多いようです。(注;右端に写っているバイクはSUZUKI)




西湖公園のベンチに座っていると、すぐ隣にこんな感じの(3枚目)おじいちゃんたちが座りました。言葉が通じるかなと思ったのですが、おじいちゃんは標準語を話したので少し驚きました。私がいまいる村では、年寄にはまったく通じないのです。

近くの村からモスクにお詣りに来たそうで、私が日本人だといっても驚いたふうもなく、気を付けて行きなさいよといいながら立ち去ってゆきました。



こんな中国っぽいモスクもあちこちに。後から聞いたことですが、蘭州市内にモスクは100以上あるそうです。なぜか、あちこちにバラの花が植えてありました。何かいわれがあるのでしょうか?



外から見るとこんなバラックみたいな建物も礼拝所。中を覗いてみるときれいに整えられていました。ここで1日5回、彼らはひたすら神に祈りを捧げながら、共同体の中で豊かに暮らしているように感じました。(注;前に停まっている車はTOYOTA