甘粛の旅 その1

突然ですが、旅に出ました。ビザ切れ帰国と、9月のテラ・スコラツアーで東北地方に行く以外は、ずーーーーっと村にいるので、特に予定を決めないきまま旅というのは、ほんとうに久しぶりです。

ネットで地図を見たり、鉄路局のサイトで、チケットの売れ行き状況を見たりして、けっきょく、甘粛省省都蘭州へ向かうことにしました。甘粛省といっても、聞いたことはあるけど、中国のどこにあるのかよくわからない、という方がおそらくほとんどではないかと思うので、下の地図をご覧ください。

http://abysse.co.jp/china-map/admin/kansyuku.html

この甘粛省の東側、つまり右側が陝西省で、その東側、長野県とそっくりな形をしたのが、“山の分校”がある(らしい)山西省です。


で、村からバスで1時間半くらいの「呂梁」という駅を、5月15日の午後9時前に出発しました。北京から青海省省都西寧という町に向かう長距離列車です。


中国の寝台列車には1等と2等があって、2等は3段ベッドで、6人が向かい合うことになります。1等は2段ですが、コンパートメントになっていて、内側から鍵がかかります。友達や家族などで4人一緒に旅ができれば、いくら中国の列車が長時間でも、楽しいでしょうね。

で、私は3段ベッドの中段だったので、頭がつかえて座ることもできず、横になってひたすら列車の揺れに身を任せて朝が来るのを待ちました。風邪気味だったこともあって、眠れなかったのです。


それでも翌朝、T175列車は予定通り7時半に蘭州に到着しました。


これが町の中央を東西に流れる黄河です。漢の時代からの歴史を誇る、シルクロードの要、蘭州がはたしてどんな町なのか、順々にお知らせしていこうと思います。