大連から丹東へ

大連は中山広場の近くのホテルに1泊して、翌朝丹東に向かいました。この日、9月6日は土曜日で、かつ8日が中秋節のため、街は故郷へ帰省する人々でごったがえしていました。バスのチケットは4日にすでに購入していましたが、チケットがあるからといって、完全に席に座れるとはかぎらないところが中国で、みんなも時間前から身構えて、バスの到着を待ちました。2日目にして、すでに中国の“恐ろしさ”がなんとなくわかってきたようです。

しかし、無事何事もなく、4時間ほどで丹東に到着。すでに日が暮れ始めていたので、丹東駅で巨大な毛沢東銅像を見た後、近くの韓国料理店で食事をしました。ここの女性経営者は、日本留学経験があり、とてもじょうずな日本語を話します。

夜は簡単なミーティングで解散。翌日、鴨緑江に向かいました。


遊覧船に乗って、鴨緑江大橋の下を通ります。対岸は北朝鮮中秋節休暇に入っているせいでしょう、人影はほんとうにまばらでした。


鴨緑江大橋から東の方に30分くらい下ったところに、新しい中朝大橋が完成していました。10月30日に開通式があるようです。こちらは主にトラックによる輸送、以前からの橋は人と列車が通る橋となります。橋の周りは建築ラッシュ。私が最初に来た10年ほど前は、あたり一面原野でしたが。。。


ここから先にしばらく行くと、国境に最も接近した場所があります。鉄条網のすぐ先が北朝鮮です。日本では見る事ができない「国境」を、間近に見た生徒たちはいったい何を思ったのでしょうか?界隈は米作地帯ですが、国境の向こう側も今年は豊作のようで、黄金色の稲穂がたわわに頭をたれていました。