9月15日 再び瀋陽へ

朝、東港のみんなと別れてから、タクシー4台に分乗して丹東に向かいました。東港から丹東に行くには2つの路線があって、ひとつはバスが通る最短コース。そしてもうひとつは、鴨緑江に沿ったコースで、つまり北朝鮮との国境をたどる道です。

私が最初に通ったときは、ごく簡素な鉄条網が1本だけあって、向こう側にいる人(つまり北朝鮮人)にタバコをあげたことすらあったのですが、テポドン以降、中国側も鉄条網を張り、つまり2重になって、北朝鮮は少し遠くなりました。それでも5mくらいの距離でしょうか。いったん車を降りて、みなでしみじみ、異国に来て異国を眺めました。

丹東で朝食兼昼食をとり、バスに乗って瀋陽へ。3時間半、全員ひたすら眠りました。

西塔は、これまで何度もご紹介しているように、朝鮮族中国人および韓国人の街で、街中では文字も言葉もハングルがあふれ、中国にいるような気がしないところです。今回初めて、この街中にホテルをとりました。下は、北朝鮮国営の高級レストランが入っているビルの7階8階部分に部屋があります。

ここ数年、中国では「快捷連鎖酒店」という、いわゆるビジネスチェーンホテルがものすごい勢いで増えていて、今回、私たちもほとんどそういったホテルを使いました。フロントや部屋の装備にはお金をかけないけれど、簡素で清潔で、従業員も若い人ばかりなので手続きがスムーズに進みます。当然安いです。

夜は西塔名物焼肉です。昨年も来てくれた、某大手新聞のI記者と、日本語べらべらの中国人日本語教師のLさんも参加してくれて、わいわい賑やかにやりました。その後のミーティングにこのふたりも参加してくれたのですが、「日本の高校生が、自分自身の言葉で、自分自身の思いを懸命に伝えようとする姿にびっくりした。」というLさんの言葉に、私もびっくりしました。