9月5日 到着

台風やその後の大雨のニュースをネットで見ていたので、今年の旅が予定通りに始まるのかとても心配していました。でもいまはとても便利ですね。引率の竹内さんから、「いま学校出るとこ」「いま立川」「成田到着」「これから搭乗」と、次々に連絡が入り、みんなの状況を把握することができました。

定刻通りにテラ・スコラのメンバーが元気な顔で到着しました。やれやれです。今年は、男6人、女4人+竹内さんともうひとり一般参加のKさん+私の合計13名で、今日から12泊13日の旅が始まりました。

空港からリムジンバスで撫順に直行。以前ならいったん瀋陽に出て、そこから雷峰号というバスに乗り換えなければならなかったのですが、これも便利になりました。とにかく、何から何まで、日進月歩(?)の中国なのです。

撫順南駅に到着して、そこからホテルまで市内バスで2駅。駅前は夕方の人出でごったがえしていて、帰宅を急ぐ人や、相乗りタクシーの呼び込みや、物売りの声や、串を焼く屋台の煙や、バスを待つ長い列やら……喧騒にまみれて、もうそれらは、到着したばかりのメンバーにとってはすでにすっかり“異国の風景”。「すげぇ!」「楽しそうっ!」と声があがりました。

ホテルの近くにレストランはないので、今夜の夕食はホテルでとることにしました。といっても、ここは安いビジネスホテルなので、コックさんがいるような食堂はなく、おばちゃんがふたりで、せっせと“家庭料理”を作ってくれました。みんなの食欲は旺盛で、ほとんどの皿をたいらげ、これならもう今回の旅の成功も間違いなし。

そうそう、このホテルは「銀座賓館」という名前で、なんでもマスターが以前日本に行ったときに見た、東京の銀座通りの美しさに感動して付けた名前だそうです。だからもちろん従業員はみんな“日本びいき”。4階建てのこじんまりした、エレベーターもないホテルですが、今日から3泊、快くステイできそうです。

夕食後に簡単にミーティングをして、今日は早めに解散。第一夜は静かにふけてゆきました。