9月23日 918記念館

今日は本来なら、午前中に瀋陽から1時間くらいの撫順という炭鉱町に行く予定でした。ここには、世界最大級といわれる露天掘りの炭鉱があって、巨大なすり鉢型の鉱山を道路の上から眺め渡せる場所があるのです。当然、かつてはそこで中国人労働者が掘った高品質な石炭が、どんどん日本に輸送されました。

その近くに平頂山という、これまた日本軍による3000人の大虐殺の跡が残されている記念館があって、午後はそこに行く予定でした。ところがみなすでに疲労がたまっていて、どうやらこれ以上の強行軍は、彼らのために何の意味もないどころか、もしかしたら危険を伴うかもしれないと判断して取りやめ。

午前中はホテルでゆっくりして、午後に市内にある918記念館に行きました。ちょうど尖閣問題が過熱してきていた頃で、ついに日本から「こんな時期に大丈夫か?」と、新聞社から電話取材が入りました。

私は、毎年この時期、つまり9月18日頃をはさんでツアーをしているので、反日デモに遭遇することも珍しいことではなく、もちろん細心の注意を払いつつも、何かあれば、きちんとこちら側のツアーの目的などについて語り合えば、問題は起こらないという確信がありました。

*9.18資料館に行って、中国人の視線にやられました。あきらかに、こっちの方を指さして何かを言っていたけど、仕方のないことなのかなとは思う。少しでも偏見がなくなるように明日から自分のもてる力を全てだしきって理解しあえたらいいなと思います。

*いろいろな戦争について書いてあるところを見てまわって、やっぱり戦争はない方がいいと思った。あと、これだけのことを小さいころから見せられてたら当然日本人のことは嫌いになるなと思うので、なんかいろいろ難しいなと思った。

*731、918を見て思ったこと、感じた事は、帰国後、身の周りの人間に語りたいと思った。日本軍がどれだけひどい事をしたか、二度と繰り返してはならないと言うことをしっかりと伝えたい。

*9,18資料館では、多くの写真とその解説や、当時の道具などが置かれていた。また、衝撃だったのが、当時の人の遺骨をそのまま資料館の中に運び込んだ物。頭に銃弾の跡が残っている物や、子供を抱きかかえている物。色々な人達の遺骨がそこにはあった。本当にそこから動けなくなるような感覚があった。正直、怖かった。