2010年度 テラ・スコラ中国ツー報告1 瀋陽到着

テラ・スコラでは、毎年秋に中国ツアーを企画、実行しています。学校ができた時からで、最初の年は大連に行きました。その後はちょっとづつコースが変わったりしましたが、この数年は、瀋陽・丹東コースで安定していました。

瀋陽で、918記念館や平頂山など、日中戦争に関わる歴史を学び(だいたいここでみんな落ち込みます)、その後に丹東に移動して、そこにある日本語専門学校の生徒たちと交流をしながら(ものすごい歓迎ぶりで、だいたいここでみんな回復します)国境の町を散策し、最後に鴨緑江を小型船で遡って、対岸の北朝鮮の人たちと交流する(マ、手を振るくらいですがね)というコースでした。

そこへ昨年は、ハルビンチチハルが加えられました。以前だったら日程的に無理なプランでしたが、瀋陽ハルビン間を特急が走るようになって可能になったのです。しかし強行軍です。そもそも長時間の移動に耐えられない現代の若者にはあまりに過酷ではないかと懸念したのですが、同行スタッフのTさんの強い希望もあって、決行されました。

あれからもう半年が過ぎようとしていますが、生徒たちの感想文もようやく届き、新しい年度も始まることで、次の企画の参考とするべく、昨年のツアーの様子を、生徒たちの感想文共々振り返ってみたいと思います。

*は、生徒の感想文からです。写真を入れて持ってきたUSBが壊れて読み取り不能になっています。写真はまた後日アップします。

9月16日
瀋陽到着

今回の旅には、ハルビンの旅行社からDさんという、青年とおじさんの間くらいの年齢の男性がずっと同行してくれました。彼自身とてもユニークな経歴の持ち主で、中学卒業後、トラックの運転手をしていたけれど、一念発起して日本へ留学し、5年間アルバイトをしながら日本語を勉強して、帰国後、国旅という、中国最大の旅行社に就職したという人です。

その彼が、瀋陽空港の到着ロビーで、「変ですねぇ、それらしき団体の姿は見当たりませんよ」と私にいうのです。ロビーの上の方から到着客を見降ろせる場所があって、彼はそこでずっと待っていたのです。私にはすぐ理解できました。彼が予想している「高校生の団体」とは、制服を身に着けて、一列に行儀よく並んでゲートを出てくる子どもたちだったのです。あとになって彼は、「最初見たとき、てっきりバンドかなんかだと思いました」といっていました。

*まず中国に着いて、バスで今日泊まるホテルに向かった。バスの中は、自分の想像を超えるほど 混んでいて、ただただ圧倒させられる。

*到着しました!とにかく人が多い。シェンヤンに着いて、バスに乗ってから人の嵐です。 バスもタクシーも運転が荒っぽくて驚きました。

*車がたくさんあった。全部汚れていた。道行く人がみんな中国語で正直怖い。

*今日は初めてシェンヤン空港から入国しました。やっぱり中国の空港は薄暗くて、 なんだかいいかげんな荷物検査で中国に来たなぁと思いました。そして人を無視して走る車、 「日本人」「日本人」という通行人の話声に、スプライト。初めて中国に来た時に訪れたシェンヤン駅を 改めてみた時にまた中国に来ることができたのだなと思った。

*中国語は常に怒っているようで、怖い。日本の交通マナーとの違いが激しすぎる。