歩いて国境を越える旅へのお誘い ハノイ到着

国境の町までたどり着くのはなかなか苦労しましたが、国境越えそのものはわりあいスムーズに行き、ベトナム側のドンダンという町に到着しました。そこからまたバスに乗って、4時間ほどでベトナムの首都ハノイに到着します。


途中の休憩所の風景。鶏を籠ごと売り買いしている人たちがいました。ぱっと見ただけでは、ベトナム人も中国人も日本人も、変わらないですよね。ただ、国境近くでは中国語がもっと通じると思っていたのですが、まったく、ぜんぜんで、これはちょっと予想外でした。3人の中では一番英語が話せるしんさんが奮闘したのですが、これは大きな課題です。

これまでの中国の場合、同じ漢字を使う国として、「筆談」という方法がけっこう有効だったのですが、みなさんが、街中で自由行動時間を取った場合、ベトナム人とどうやってコミュニケーションをとるかということです。ホテルやレストランなど、英語は割合に通じますが、路上に出てしまうと、なかなかに難しく、看板などの文字も見慣れない文字です。もっとも“旅に出る”、とりわけ海外に出るということは本来そういうものです。それぞれがあれこれ頭をひねって頑張りましょう!ちなみに、私が最初に覚えたベトナム単語は、「ニャーベーシン」(トイレ)です。


ハノイに入ってすぐ、日本で見慣れた看板が出現しました。バスの中からなのでちょっと見づらいですがイオンですね。日本ではとても考えられない広大な敷地面積を持っているようでした。これは後になってわかることですが、韓国資本のロッテマートなど、ショッピングモールと呼ばれるものがあちこちにできていて、ベトナム人の購買力が急成長していることがわかります。私としては、北京オリンピック前後の中国人の購買力をほうふつとさせるところがありました。

予定通りにハノイ到着。これは全体を通じて感じたことですが、ベトナム人は中国人よりずっと“穏やか”で、運転も丁寧です。時間もかなり正確でした。


ホテルは、日本からネットで予約しましたが、ハノイの中心部に位置します。こじんまりとしたホテルでしたが、清潔でスタッフもとても感じの良い人たちばかりでした。写真は、備え付けのタオル。象さんの形につくって、バラの花びらが散らしてあって、とってもおしゃれです。部屋のカギは、オートロック+内側からかかるカギで、これはホテル選びには重要なポイント、私は必ずチェックします。




夕ご飯は、「フォー」という、ベトナムのうどん。日本のうどんは小麦粉で作りますが、フォーはコメの粉で作ります。だいたいきしめんのような形をしていて、ダシをとったスープに肉や魚介類、野菜などを入れ、そこにさまざなハーブをたっぷり乗せて食べます。ベトナムではもっとも一般的な食べ物で、屋台から高級レストランまで、どこに行っても食べられます。中華料理よりずっとさっぱり味で、私たちはもうすっかり気に入ってしまいました。

ホテルの人に教えてもらった店で。ものすごくシンプルで超安いのですが、おいしかったで〜す!この先、何度も食べることになりました。