歩いて国境を越える旅へのお誘い 国境を越える 

6月3日、いよいよ国境を越える日です。

中越国境を越えるには3つの方法があって、もっとも一般的なものは、航空機を使うものです。上海や南寧や広州や北京などなど、いろいろな都市から、ハノイホーチミン、ダナン行きのフライトが出ています。

2番目は列車を使う方法。北京からベトナムハノイまで週2便、2泊3日の国際列車が出ています。一度は乗ってみたいですね。

そして3番目が、歩いて国境を越える方法。当然、これが一番お金がかかりません。

私たち3人は、ピンシャンの町でTAXIをチャーターして、税関のある友誼関というところに向かいました。周りの風景はココナッツとバナナの林で、完全に“熱帯”です。天候は晴れたり曇ったりで、気温はそれほどでもないのですが、湿度が高く、TAXIの中は快適ですが、ひとたび窓を開ければむっと熱気が襲いかかってきます。考えてみれば、今が一年で最も過ごしづらい時期のようで、ツアーを予定している11月は、もっと快適な時期です。


30分ほどで、友誼関に着きました。ここは漢代に造られた関所ですが、今なお、関所、つまり国境越えの税関として使われているのは、中国でもここだけです。周りはかなり高い山に囲まれていますが、登山道というか遊歩道が整備されていて登ることができます。国境越えをしない中国人観光客はここに登って、高い位置から「中越国境」を見ることができるのです。

さて、私たちはまず中国側で出国手続きを済ませ、歩いて数百メートル離れたベトナム側の税関に向かいました。はたして、ふたつの国の税関と税関の間に国境線があるのでしょうか?もしかして、そこには“国境線”が引いてあるのでしょうか?それはここには書きません。みなさんが自分自身の目で確かめてくださいね。


ベトナムの税関に入ろうとするいまりん。こうやって徒歩で越える人たちというのは、国境を越えて小商いをしている人たちではないかと、私は思っています。TAXIの運転手も「ここらあたりの肉は、豚も鶏もみんなベトナムから来るんだ。ずっと安いから」といっていました。大荷物を持っている人をほとんど見なかったのですが、帰り、つまりベトナムから中国へ国境を越える人たちは、おそらくは小山のような荷物を抱えているのでは?物流がどちらからどちらへ、どのようになっているのか?これらについては、11月に行くときにはまたみんなでいろいろ調べてみましょう。

3日午後、私たちはとにかく無事に歩いて国境を越えることができました。