中国留学のすすめ その5(最後)

さて最後に、なぜ私がみなさんに東港日本語学校への留学をおすすめするかについて、箇条書きにしてまとめてみましょう。ただし、この留学プランは、中国語の基礎を学ぶことが、当然ベースにはありますが、残念ながら1、2ヶ月の短期留学で中国語が話せるようになるわけではありません。

あくまで語学学習をベースとしながらも、これまで自分たちが育ってきた社会とは異なる文化、異なる習慣、異なる風俗、異なる暮らし……を自分自身の目で見たり、耳で聞いたり、肌で感じたりしながら、これからの自分のことや、自分をとりまく社会のことなどを考える場、としての海外留学。というふうに私は考えています。

1.もうご承知のように、東港日本語学校へは毎年9月「テラ・スコラ中国ツアー」のメンバーが訪問し、交流を深め合っています。今年で8年目に入りました。昨年は、むつみ高校の校長も東港を訪問し、また東港の校長ご夫妻は、昨年秋に、私が住む黄土高原の村までやって来てくれました。それほどにざっくばらんな信頼関係がすでに成立しているので、何か問題があれば、その場その場で柔軟な対応が期待できます。

1.厳冬期を避ければ、海辺の町なので、気候も比較的温暖です。北京・瀋陽などの大都市と比べて、町が小さいので暮らしやすく、物価も安いです。なんといっても“田舎”ですので、人の心も素朴で穏やかです。海産物関連を中心に、日本企業の進出も多い地域です。

1.国境の町であるからこそ、むしろ治安はとても安定しています。町も道路もとても清潔です(他の町と比べて!)。ちなみに、丹東市の現副市長は日本留学の経験があり、とても日本びいきの人だそうです。

1.東港日本語学校は、当然のことながら日本語を勉強しているので、教員のほとんどは日本語が話せます。生徒たちもみなほんとうに熱心に、また猛烈に勉強しているので、4年生ともなると、日常会話に不足することはありません。

1.留学生には、専門の教師がつき、東港の生徒のカリキュラムとは当然違うわけですが、例えば、東港の日本語の授業に、留学生がアシスタントとして参加する、というようなプランもあり、相互交流の機会はとても多いです。お互いがお互いの“先生”となれるわけで、交流しながら勉強することができます。

1.ご希望があれば、太極拳二胡など、中国文化の真髄を課外授業として学ぶこともできます。(別途費用が必要)

1.毎年ツアーに参加した生徒たちの感想を聞くと、「東港でみんなと交流できたことが一番楽しかった」という答えが圧倒的に多いのです。2泊、3泊を東港の生徒たちと同じ宿舎で過ごしますが、帰るときは双方とも涙、涙……のお別れで、私たちスタッフが「えっ?」とびっくりするほどです。

http://d.hatena.ne.jp/takanotsume_terra/20110306/1299406220

つまり、「中国留学のすすめ」の第一は、この感動をぜひみなさんに味わってほしい。ということに尽きるかもしれませんね。

さあ 家を出て 町を出て 国を出て。そこに新しい世界があなたを待っています!