この複雑な中国方式が理解できますか?

予告編を8回に渡って書いてきましたが、さていよいよ本番です。

ところが、ご承知のように、強烈な台風15号が沖縄あたりで停滞して、その後も迷走し、ホテルや列車やチャーターバスや、さまざま手配、予約をしている私としては、あれこれ振り回されてたいへんでした。

3日ほど前から、ネットの天気予報を数時間おきに見ていたのですが、まるまる1日くらいは遅れるだろうと覚悟して、あちこちに手配も済ませました。

そしたら、なんと、今日の昼前に同行のスタッフから電話が入って、ほぼ予定通りの時間にみな乗船をしたというのです。しばらくは出航待ちだというのですが、ネットで見る限りでは、まだまだ四国沖にいて、瀬戸内だってシケてるんじゃないかと思ったのですが、現場の詳しい状況についてはよくわかりません。

ただ、少なくともこれを書いている今頃(日本時間午後8時)は、瀬戸内海をドンブラコと、関門海峡に向かっているはずです。船が揺れてないといいのですが……。

ところで私はいま瀋陽にいます。チケットの手配などで、相変わらずばたばたです。ツアーは毎年この時期にあるのですが、この時期というのは、中国では10月1日からの国慶節休暇をひかえて、何かと人が動くときで、チケットの入手がとても困難なのです。

日本では想像すらできない困難さで、例えばどういうことがおきるかというと、30日の瀋陽→天津のチケットを買うのに、瀋陽からでは買えないので、始発駅のハルビンから買い、しかも、買っても乗車しないと(私たちは瀋陽から乗る)、空いた席だと思って、列車の中でその席のチケットを売ってしまうのです。

つまり、中国の列車には、車内にチケット販売所があって、空いた席(つまりドタキャン席)のチケットを売るシステムがあるのです。

それで、それらの席は、瀋陽から乗りますよ、ということを知らせて席を確保する必要があり、そのためにだけ、去年も来てもらった添乗員の田さんに、わざわざハルビンまで戻ってもらい、そこからその列車に乗って、瀋陽まで来てもらって、瀋陽で切符を受け取り、みなが乗車するということになるのです。

みなさん、わかりますか?この中国方式が。