歩いて国境を越える旅へのお誘い 上海到着

“旅する学校”といわれている(?)テラ・スコラが、この秋、新しい旅を企画することになりました。そこで、その現地下見のために、松本からしんさんといまりん、そして私が黄土高原の村から、5月31日に上海に合流してベトナムに向かい、一昨日、無事9日間の旅を終えました。7月に入ると、具体的なスケジュールや費用など発表されると思いますが、この項は、いつかどこかに旅したいみなさんと、ご家族の方々も含めて、テラ・スコラでしかぜったいに経験できない、“素晴らしく”も“過酷な”旅へのお誘いです。

5月31日午前9時に、私たちは上海浦東空港で合流しました。で、ふたりが中部国際空港から春秋航空という中国のLCC(格安航空)で飛んできたフライト料金が、なんとひとり3900円。松本→名古屋の特急より安く、中国国内線で山西省の村からやって来た私の半額以下なのです。LCCがなぜこんなに安い料金を設定できるのか、私も不思議です。でも、そんなに安いと何となく不安だ、という人がいると思いますが、大丈夫ですよ、みなさんのツアーでは使いません。みなさんが使うのは、「鑑真号」という、大阪(神戸)→上海を結ぶ国際フェリーです。50時間ほどかかりますが、こんなに長い船旅など、なかなか経験することもないので、船ならではの旅と出会いの醍醐味を味わっていただきたいと思っています。

で、その鑑真号が上海のどこに着くかというと、「外灘」(ワイタン)というところに着きます。私たちは空港からまっすぐ外灘に向かいました。上海は地下鉄網がものすごく複雑ですが、ありがたいことにすべて漢字で表記されているため、その文字を追いながら1時間半ほどで到着しました。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%96%E7%81%98


ここが外灘。


あいにくの曇り空でしたが、向こう側が、「ルージャーズイ」という、上海の金融街。時にここで、世界をひっくり返さんばかりの巨富が動くのです。



「田子坊」という、まぁ原宿の裏通りみたいなところでしょうか?私は行ったことないのでテキトウですが。ここで、いまりんは「かわいい〜っ!」を連発していましたが、こういった商売の街で外国人(日本人にとっての)が最初に覚える日本語は、「かわいい」だそうです。

ところで実は、ふたりは前夜、中部国際空港のロビーで夜明かしをしていたのです。つまり、LCCは安い分だけ、時間帯がネックになっていて、朝がとても早く、ホテルに泊まっていては間に合わないのです。到着も午前1時、2時というのはザラです。私はといえば、黄土高原の風邪を引きずっていたので体調が思わしくなく、この日は3人とも翌朝のフライトに備えて、早々とベッドに横になりました。おやすみなさい。